『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』あらすじと感想。遭難したら沢を下るな【ネタバレあり】
疑似ドキュメンタリーホラーの先駆者的作品『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』見ました~。
疑似ドキュメンタリーとは、
実際にあった風のフィクション映画ですね。
今作は、ドキュメンタリー映画を撮るために魔女の森へ入った学生が遺したビデオが編集されたもの、という体になっています。
怖いので画像ひかえめです。
あらすじ
モンゴメリー大学映画学科所属のヘザー、ジョシュ、マイクは呪われた伝説の残る森に入っていきます。
子どもが殺されて川沿いに死体が並べられていた、その身体には緻密な紋様が刻まれていた、とか、狂人が「魔女のためにやった」と子どもを誘拐して殺す事件があったり、色々と恐ろしい話がある森なんですね。
そのブレア・ウィッチ(ブレアの魔女)伝説にまつわるドキュメンタリーとして撮ったビデオが映画になっています。
最初は買い出しにいく三人の姿。
街の人にブレア・ウィッチについてインタビューをする映像。
そしてついに魔女の森へ入っていきます。
撮影は二泊の予定。
初日から方向が分からなくなっているっぽいんですが、どうしても映画を撮りたいヘザーは「迷ってないわ。自分たちのいる場所は分かってる」と言い張ります。ジョシュとマイクも怪しみながらもヘザーを信用し、森を進みます。
そして一泊するのですが、テントの周りから何か声がします。
たくさんの人がいるような、気味の悪い一夜を明かす三人。
次の日、「迷ってないわよ~」「ほんとかよ」なんて言い合いながら、三人は奇妙に石が積み上げられている場所に辿り着きます。賽の河原のような、儀式的な雰囲気のする場所ですね。
紋様が記されていた子どもが見つかった場所でもあります。
彼らはまたそこで一夜を明かしますが、夜になると子どもの声や大勢の人間が走り回っているような音が聞こえるんですね。
人為的に積み上げられた石といい、誰かが三人を監視していることは明らかです。
そして、三日目、帰り道を歩いているはずが、なかなか車を停めた場所に辿りつきません。
ヘザーはついに道に迷っていることを認めます。
夜の声、音、積み上げられた石や人型に縛られた木の枝を見つけたことで、早く帰らないとヤバイと感じている三人は喧嘩になります。
一夜迎えるごとに、三人に襲いかかる怪異はどんどん迫ってきます。
こわい
怖いです。
あらすじ書いていても怖いです。
そもそもブレア・ウィッチの伝説というのがあって、1780年代に子どもの血を集めていた狂人がいたみたいです。
その魔女は死刑になったけど、その魔女が住んでいた森には数十年ごとに奇怪な事件が起きてるんですね。
そこに現代の大学生3人が「ドキュメンタリー撮るよ~」と踏み込んでいって、行方不明になるまでの記録、という本作。
怖っ。
道が分からなくなった彼らは南に向かってまっすぐ進むんですけど、また同じ河原に戻ってくるんですね。
不気味な事件のあった川に。
川をまっすぐ下ればいいんじゃない?と思ったんですが、アメリカって超大きいので川を下っても人里に辿りつくわけじゃないんだろうと思います。どれだけ歩いても森、というくらい大きな森。
遭難の可能性がある心霊スポットに行ってはいけない......。
遭難の恐怖
魔女の怪異の恐怖もあるんですが、遭難した人の残したビデオみたいで怖かったです。
子どもの声が聞こえたり、テントが揺らされたり、仲間が消えたり、食料がなくなったり、だんだん遭難が洒落にならなくなっていく感じが恐ろしかった。
今作はブレアウィッチが実在している怪物ホラーですが、ちょっと変えたら遭難の恐怖を描いた映画としても通じると思います。
ヘザーたちを襲う怪異はギリギリ幻覚や幻聴としても解釈できそうで、できません。
それでも鑑賞後まっさきに調べたのは「遭難したとき どうする」でした。
日本で遭難したときは、川を下ったり斜面を下ってはいけないみたいです。
理由は、
- 下った先は急斜面になっている可能性が高く危険だから。
- 登って尾根にいたほうが、救助隊が見つけやすいから。
遭難しそうな危険な場所にはいかない、遊び半分で心霊スポットにはいかないことが大事ですね。
スティーブン・キングは著作『死の舞踏』でブレア・ウィッチ・プロジェクトを絶賛していました。他にもキングおすすめホラーがたくさん紹介されています。
キングのホラーオタク語り本。おすすめ。
(今作は怖すぎて見るのを途中でやめたらしいです。)