『えいがのおそ松さん』あらすじと感想。原点回帰の人生賛歌【ネタバレあり】
『えいがのおそ松さん』見ました~。
アニメ4割増しの芸の細かさ&原点(赤塚不二夫)回帰の人生賛歌という感じで、非常に面白かったです!
あらすじ
高校の同窓会に参加した六つ子だが、
ニートであることから冷ややかな視線にさらされていた。
帰宅後高校時代を思い出しやけ酒にひたる六つ子。
翌日目覚めると高校の卒業式前日に時間が巻き戻っていて......
六つ子の学生時代
- おそ松はおそ松
- チョロ松はヤバ真面目
- カラ松はおとなしめ
- 一松はリア充
- 十四松は不良
- トド松はリアル末っ子
という六つ子の高校生時代が描かれます。
楽しい。
高校生トド松がなんであのキャラクターだったのか、とかすごく想像の余地があります。
ちょっとダサめのアツシくんが登場したりして確信犯みがすごい。
過去のデカパンによると、
『誰かの後悔』がきっかけになって六つ子は過去に戻って来ています。
その後悔をなくすことで未来に戻ることができる!という。
そしてカラ松が、卒業式前日に『松野くんへ』と書かれた手紙を見つけていたことが分かります。
カラ松は兄弟に手紙の存在を伝えようとしますが、当時仲が悪かった六つ子は喧嘩の最中に手紙をなくしてしまいました。
カラ松だけがそのことをずっと後悔していたのです...。
誰の後悔によって六つ子は過去に戻ったのか
物語としては高橋さんに失くしてしまった手紙の内容を聞くという結末で終わります。
高橋さんは六つ子の隠れファンで、六つ子に対して(ファンとして)みんなが好きです!という手紙を書いていました。
物語のラストで、病床に伏している現在の高橋さんが映されます。
ゾウに追いかけられたハタ坊
デカパンいわく、六つ子たちがいる過去の世界とは『後悔している人間の記憶』です。
なのでタイムトリップを巻き起こした人間の記憶にないことは、過去の世界にも反映されません。
郵便局の郵が『(謎のもにゃもにゃ)便局』になっているのもそういう理由だと。
六つ子のなかで唯一大きな後悔を抱えていたのはカラ松で、高橋さんにもらった手紙を読めなかったことをずっと気に病んでいました。
ということから、タイムトリップを引き起こしてるのはカラ松だと六つ子たちは推理します。
なんですが、
カラ松は、卒業式前日にハタ坊がゾウに追いかけられたという事件を知らないんですね。
でも映画の冒頭でハタ坊がゾウに追いかけられてヘリコプターを墜落させるシーンが描かれています。
なので過去の世界はカラ松の記憶ではありません。
誰の記憶?
カラ松でも他の5人の記憶でもないとすれば、手紙の存在を知っているのは高橋さんになります。
なので六つ子たちは高橋さんの記憶の中にいる......
というわけでもありません。
おそ松たちは実際に過去に戻っていて、いつも通りトンデモ出来事が起きているだけ
これだと思います。
冒頭でバック・トゥ・ザ・フューチャーパロディがあることからも、六つ子が未来から来たことがバレそうになると世界が崩壊しかけるのです。
これは最後に未来から来た六つ子と撮った写真を、現在の高橋さんが持っていることから推測できます。
それだとだよーんの顔をあれこれできたのはなぜかとか、手紙が白紙だったのはなぜかなど謎は残るんですけどね!
(BTTFでドクに未来から来たことがバレたのに世界が崩壊しないのはなぜなんだろうという疑問が...。見直さないと)
原点回帰の人生賛歌
悩む高校生の彼らに「それでいいのだ」とおそ松たちが伝えます。
大ヒットアニメ『おそ松さん』の劇場版、もしかすると最終話にふさわしい映画でした。
おそ松さん面白かったです!