『パラサイト 半地下の家族』あらすじと感想。現代の寓話【ネタバレあり】
こんばんは、カミオモト(@eigagel)です。
『パラサイト 半地下の家族』見ました。
あらすじ
キム一家は半地下に住んでいる。
家の窓からは地面が地平線のように見えていて、酔っ払いの小便が不快だった。
父キム・ギテク、母チュンスク、息子ギウ、娘ギジョン全員が失業していた。
浪人生だったギウは大学の在学証明書を偽装し、高台に住む少女の家庭教師を始める。
高台に住んでいるのは、社長の父パク・ドンイク、母ヨンギョ、受験生の娘ダヘ、幼い息子ダソンの4人家族。
ヨンギョに気に入られたギウは、ダソンの美術教師として妹のギジョンを推薦する。
半地下の家族は、互いが家族であることを隠しながらパク家族の使用人として就職していく。
父ギテクは運転手として、母チュンスクは家政婦、子のギウとギジョンは大卒の家庭教師として。
元々はムングァンという女性が家政婦として雇われていたが、キム一家は彼女が結核であると偽り失業させていた。
ある日、パク一家がキャンプに出掛けて家を留守にする。
キム一家は主人のいなくなった家で好き勝手に飲み食いしていたが、元家政婦のムングァンが尋ねてきて......
リアリズム×ブラックコメディ
第一に悲しい話でした。
ギテクは「計画はない。計画がなければ、計画外のことも起こらない」と言います。
一見『半地下に住んでいる家族には計画を持つこともできない』という意味のようですが、結末を見るとお金持ちのパク一家でさえ計画通りに生きられていません。
一方で下水が流れ込む半地下の家と大雨の翌日にパーティを開く高台の家をまざまざと見せつけるシーンがあったりします。
そうだね、金持ちのパク一家にだって問題と苦しみはあるよね。でも、キム一家とパク一家は同じ?結局は同じだけ苦しんでる?と聞かれているような...。
現代の寓話
豊かになって父親を地下から出してあげようとするギウは、お父さんとお母さんのためにいい大学に行こういい会社に入ろうとする子どもたちと同じです。
寓話に包まれた現実が辛かったです。