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リトル・ミス・サンシャイン

 

リトル・ミス・サンシャインを見ました。

タイトルが作品の可愛くておもしろくて切ない感じを見事に表わしているような映画です。2019年1月23日現在Huluにあるのでぜひ見てみてください。

 

監督・脚本・俳優

監督がジョナサン・デイトンヴァレリー・ファレスさん。監督デビュー作。

脚本のマイケル・アーントもなんとこの映画が初脚本。

この作品で力量を評価された彼はなんとあのトイ・ストーリー3の脚本も担当されています。この作品を受けての彼への評価はすごいですね。

 

主人公のオリーヴちゃんは1996年生まれの現在23歳。アビゲイル・ブレスリン。大人になってる。ゾンビランドの妹ちゃんでもある。

お兄ちゃんも最高なんですが彼は1984年生まれの現在35歳。名前はポール・ダノ。なんとオクジャのあいつです。

ゲイのおじさんはスティーヴ・カレルさん。ゼメキス監督の映画『マーウェン』のマーク役をした人ですね。あの映画もすごくいいのでぜひ。

お父さん役のグレッグ・キニアとお母さん役のトニ・コレットと最高のおじいさん役アラン・アーキンの演技もすごくよかったです。

 

 

リトル・ミス・サンシャイン

リトル・ミス・サンシャインとはアメリカの西海岸で開催される美少女コンテストです。大きな大会で、予選に通過した少女しか本選に参加できません。

主人公一家の少女オリーヴ・フーヴァーちゃんはややお腹が出ている可愛い女の子です。

ビデオで見たミス・アメリカやミス・ルイジアナに憧れ、リトル・ミス・サンシャイン予選通過の一報に心から喜び家を飛び回ります。

アイスクリームが大好きですが、メンタルコーチ本の出版を目指す意識高い系の父親から「アイスクリームは脂肪の塊」と指摘され、食べるのをとまどいます。それでも兄や母親、伯父や祖父はそんなこと気にするな、と彼女のアイスクリームを食べ、彼女も結局はアイスクリームを楽しみます。

思春期に入る前の、自分の体形や美醜を気にし始めるほんの少し手前の少女が、「リトル・ミス・サンシャイン」出場を目指します。

 

 

 沈黙の誓い

オリーヴの兄はニーチェに影響されている中学、高校生くらいの青年です。

空軍士官学校に入ってパイロットになるために、「沈黙の誓い」を立てています。話しません。家族のことを全体的に嫌っています。

 

ほか、メンタル本出版を目指す意識高い系の父、恋人に振られて自殺未遂を起こしたプルースト学者のゲイの伯父、ヘロイン服用で老人ホームを追い出された祖父、飛行機代を出せない困窮した家庭、問題のある家族をどうにかまとめている母親と、

アメリカの真ん中やや下から西海岸まで1200kmの旅が始まります。

オリーヴのミスコン出場のために。

 

壊れた黄色のマイクロバス

リトル・ミス・サンシャインのポスターでは、黄色のバスに走りながら乗り込む主人公たちが描かれています。

お金もないし、自殺未遂を起こした伯父を家に放っておけないし、なんだかんだでオリーヴのために家族総出で出発する彼らですが、初日にバスのクラッチが壊れます。

修理の部品を待つ時間もなく、スピードが出るまで車を押して、それから飛び乗るしかない状況に。

人生のどうしようもなさに圧力をかけられている彼らが、とにかく今はオリーヴのためにと黄色いバスを押して走って飛び乗る姿に引き込まれます。

 

傷心のゲイのプルースト学者はこの旅で立ち直ることができるのか?

無言の誓いを貫くお兄さんは最後まで無言なのか?

お父さんは無事に本を出版できて、オリーヴ一家の家計は助かるのか?

そして何よりぽっちゃりオリーヴはミスコンで結果を出せるのか?

 

 

100分間の始まりから終わりまで、何か変わるの?変わらないのか?見た人にはそれが分かる。

まさに映画!な作品です。

アカデミー賞脚本賞も納得の笑いあり涙あり、面白い映画なのでぜひ見てみてください~

 

お兄さん役のポール・ダノがいい感じなのでそれもぜひ見てみてください~

 

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